美しい日本語の言い回し

初明かり(はつあかり)は、新年の始まりである元旦(1月1日)の夜明けを表す美しい言葉です。俳句では新年の季語として使われています。

美しい日本語のほかにも、風情が感じられるものについて知りたい方は「風情の意味や読み方を解説!例文を参考に使い方を理解し会話で使ってみよう」のコラムを参考にしてください。

普段仕事をしているメディアでは、そういう原稿で問題ないのだが、たまに硬い文章を書く場合もある。そんなとき、いつものような柔らかめの文章ではちょっと心許ない。そこで手に取ったのが『美しい日本語選び辞典』(学研辞典編集部・編/学研プラス・刊)だ。

「かゆう」と読むことも多く、お店の名前のも使われています。「かせき」と読むほうが日本らしく風情があり、美しい風景を思うには上品できれいな言い回しの言葉です。

「広辞苑」は、国語辞典と百科事典を合体させたような、ボリューム満点の辞典。総項目数は25万。各界の第一線で活躍する専門家たちが執筆・解説しています。
その時代の学術研究の進展や、社会の変化に合わせ、言葉の意味や解釈の変化も反映。そのため、「生きる辞典」と喩えられることもあるようです。
ぱらぱらと眺めているだけでも、多くの美しい語彙と出会えるはず。

何気ない日常のひとこまも、さりげない自然の営みに目を向ければ、美しい世界が広がっています。

「美美しい(びびしい)」
美の字を2回繰り返していることからも分かるように、美しいのさらに上をいく美しさ。華やかでかつきらびやかで、目が眩むほどの美しさ。

せせらぎとは、漢字では「細流」と書き、浅瀬などに水が流れる音を言い表します。美しいと感じる理由としては、「さ行」が二文字連続する語感の心地良さも挙げられました。さらさらと音を立てて水が流れる情景が目に浮かぶようです。

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」という書き出しが有名な夏目漱石の名著。猫の視点から人間を語り、その滑稽さを描いた長編小説です。時代を経ても色褪せない風刺とユーモアが魅力的。夏目漱石ならではの静謐で美しい表現が堪能できる一冊です。

翡翠色(ひすいいろ)とは、青緑から黄緑に渡って幅広く表される緑色のことです。日本の伝統色の一つであり、室町時代から使われてきました。語源となった翡翠は宝石の名前であり、半透明の緑色が美しく不老長寿のシンボルとして東洋人から愛されています。

美しくあでやかなさまを表す「美麗」。たった二文字ながら、その字面からは華やかさが存分に伝わってきます。

思いつくままの文章に、さらにこのような技法をちりばめて魅力的な文章にしましょう。美しい日本語を使いこなして文学への楽しみを増やしていきましょう。

美しい日本語とはどういったものでしょうか?

「麗しい(うるわしい)」
ただ見た目が整っているだけでなく、周りが感銘を受けるほど、精神的に豊かで気高い美しさのこと。

「艶やか(あでやか)」
上品な美しさの中に、セクシーさも兼ね備えた妖艶な表現。男性にとっては「高嶺の花」的な存在です。「つややか」という読み方もありますが、女性に対しては「あでやか」と使います。

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