やさしい日本語ニュース

最低限、「やさしい日本語が理解できるまでの日本語教育」を保障しないままの状況で、便利だからとやさしい日本語の活用のみが先走ると、日本語学校に通う時間や金銭的余裕がないなど、より困難な状況にある「マイノリティの中のマイノリティ」の方々が情報弱者として取り残されかねません。

パソコンの場合は画面の左、スマートフォンの場合は左下をクリックすると、「やさしい日本語」ボタンが出てきます。

「やさしい日本語」は、定住外国人が増加している地域社会の共通言語になり得るものとして、全国の自治体で普及が進んでいます。役所窓口での応対や、学校から家庭へのお知らせの書き換えなどにも使われています。インバウンド(訪日外国人旅行者)への対応という面でも注目されています。ニュース理解の一助となるよう、また、日本語学習にも役立つように、振り仮名のオンオフ機能や、ディープラーニング(深層学習)技術を使ったAmazon Pollyによる読み上げ機能も盛り込みました。グーグルマップで「ニュースの場所」をすぐに見ることもできます。地域の日本語教室で教材として活用できるよう、記事を題材にしたワークシートのPDFも公開しています。初級の日本語学習者でも無理なく読めるように、言葉や文法をチェックして、できるだけ伝わりやすい日本語で書いています。使っている語彙は、日本語能力試験のN4、N5が目安です。範囲を超えるものには説明を補っていますが、不自然な説明になってしまう場合は無理に書き換えず、辞書を使っての意味理解に委ねました。特定の地域の話題という一定の制約はあるものの、世界中で日本語を学習している外国人の皆さんにも読んでもらえるような、質の高いコンテンツになることを目指しています。河北新報社は、外国人と、外国につながる皆さんにも信頼される報道機関になるため、「やさしい日本語」を通じて、「やさしい新聞社」になれるよう、多様な手段でニュースを発信していきます。

宮城県みやぎけん国際化こくさいか協会きょうかいのホームページ。やさしい日本語にほんごで読よむことができます。

西日本にしにっぽん新聞しんぶんのホームページ。やさしい日本語にほんごで読よむことができます。

外国人や子どもにも伝わりやすい「やさしい日本語」に翻訳したニュースをお届けします。

日本人が毎日読んでいる新聞や、見ているテレビのニュース。
「まだ日本人と同じように、日本語のニュースを読んだり見たりすることはできない」
そう思っている外国人や、日本人の小学生・中学生のために、やさしい日本語で書いたニュース「NEWS WEB EASY」(NHK)というウェブサイトがあります。

「やさしい日本語にほんご」で宮城みやぎや東北とうほくのニュースを伝つたえます。外国がいこくの人ひとや子こどもたちでも読よむことができるように、わかりやすい言葉ことばで書かいています。音おとで聞きくこともできます。

河北新報の「やさしい日本語」ニュースは、経験豊富な日本語教師と編集局の記者が協力して記事を書いています。宮城県を中心に東北の話題を取り上げています。

やさしい日本語のレベルは小学校2~3年生程度と前述しましたが、日本語を母語としない方にとって、このやさしい日本語を理解するためには、おおむね、1,500個の日本語のことば(語彙)と、300の漢字とが必要で、そのレベルに到達するまで300時間くらいは日本語教育を受ける必要があります。

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