matcha やさしい日本語

このほかの立ち上げメンバーであり、訪日外国人向けWebマガジン「MATCHA」を運営する株式会社MATCHAの青木優代表は、創業まもなくから多言語化の一環として「やさしい日本語」でも観光情報を発信しています。同じく横尾嘉信事務所の横尾嘉信クリエーティブディレクターが、当研究会のメッセージビデオ制作に協力しました。

また、日本語教育推進議員連盟の世話人で「にほんごぷらっと」の石原進代表世話人と出会ってからは、やさしい日本語を国政レベルの多文化共生政策に位置付けるためのロビー活動として連携するようになりました。さらに多文化共生論の第一人者である明治大学国際日本学部山脇啓造教授とも親しくさせていただき、山脇ゼミの年間活動にもやさしい日本語を取り入れていただくなど、多文化共生におけるやさしい日本語に注目してもらいました。

これがご縁で、庵功雄教授のお声がけで実現した初の「〈やさしい日本語〉と多文化共生」シンポジウム でもパネリストとして登壇させていただき、同シンポジウムの発表を中心にまとめた論文集「〈やさしい日本語〉と多文化共生」(庵功雄・岩田一成・佐藤琢三・栁田直美 編・ココ出版)にも1章寄稿するという機会をちょうだいしました。

MATCHA「やさしい日本語」では、日本語版で公開された記事をやさしい日本語に翻訳し、公開しています。

2019年3月11日には、石原氏の出身である毎日新聞が主催となり、石原氏・山脇教授・坂本デスク・当研究会吉開事務局長に加え、外国人子女教育の旗手であるYSCグローバルスクール田中宝紀責任者をパネリストとした、新聞メディアによる初のやさしい日本語シンポジウム が開催されました。

このようなご縁もあり、2018年政府が外国人受け入れへ大きく舵を切る中で、2019年には法務省・総務省・文部科学省もやさしい日本語を多文化共生施策に盛り込み、6月21日には日本語教育推進法も成立するという結果になりました。

2017年4月1日からは、立ち上げ時からのメンバーであり観光接触場面での談話分析の第一人者である東海大学の加藤好崇教授が代表となり、「ツーリズム」における「やさしい日本語」の活用提言をさらに押し進めました。関連出版物として、「やさしい日本語とやさしい英語でおもてなし」(藤田玲子・加藤好崇著、研究社)や「『やさしい日本語』で観光客を迎えよう」(加藤好崇編著、大修館書店)があります。

日本に訪れる外国人に向けて日本の情報を発信するWebマガジンです。
観光地、文化や人気の商品などについて、やさしい日本語で書かれています。
日本について魅力的な記事がたくさん詰まったサイトです。

「やさしい日本語ツーリズム研究会」は、2019年7月1日より産学連携および1社協賛形式を解消し、電通を主体とした、より広がりと推進力のあるプロジェクトとして再スタートしました。

多言語対応されていない場所にも、その地域ならではの文化や生活様式がある。そんな日本のことを、学習者にもわかりやすい「やさしい日本語」で伝えられたら、日本での体験をもっと楽しんでもらえるかもしれません。

株式会社MATCHAが運営するクラウドファンディング「Japan Tomorrow」で、優しい日本語小冊子作成のプロジェクトが始まりました。
小冊子は「銭湯」をテーマにやさしい日本語で書かれており、外国人の方に楽しみながら日本の銭湯文化と言葉を学んでほしい、また微力ながら「銭湯」という貴重な日本文化存続の力になりたいという思いから始まった企画です。

やさしい日本語で書かれたNHKニュースのサイトです。
トップ画面に最新のニュースが出ています。

「やさしい日本語ツーリズム研究会」は、インクルーシブ社会実現のためのやさしい日本語普及を目指すプロジェクトです。2016年株式会社電通が発足し、2023年1月1日からは日本語教育関連のメディア「にほんごぷらっと(日本語教育情報プラットフォーム)」の主催として、様々な関係者の協力を得て、インクルーシブ社会の実現に貢献していきます。

日本語を学ぶ方向けに、学習者でもわかりやすい「やさしい日本語」を使って日本の文化を楽しんでほしい。そんな思いからこのプロジェクトは始まりました。

立ち上げ後は順調にメディアにも取り上げられ、各地から講演にも呼ばれるようになり、関係者の方ともネットワークを構築することができました。2016年12月20日開催第5回多言語対応・ICT化推進フォーラムでは、やさしい日本語の権威である弘前大学佐藤和之教授・一橋大学庵功雄教授と並び「やさしい日本語の可能性」パネルディスカッションにも登壇しました。

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