11月5日と6日に開催される「ぎふ信長まつり」。2023年に公開の映画で織田信長役を務める木村拓哉さん、そして家臣の福富平太郎貞家を演じる伊藤英明さんが参加することで、大きな注目を集めています。
そもそも、地元・岐阜市出身の伊藤英明さんが、過去に「この祭で信長役を務めた経験」を木村拓哉さんに話したところ、木村さんが参加を熱望しノーギャラでの出演が決まりました。
開催まで2週間を切り、JR岐阜駅前に立つ黄金の信長像もコロナ禍でマスク姿となっていましたが、10月に入り2年半ぶりにマスクを外して木村さんたちの出迎え準備を整えました。
そして最近、岐阜市内の居酒屋などで、よく話題に上る会話が…。
(お客さん)
「キムタク来るらしい」
「私、応募したよ。家族みんなで応募しちゃった」
2人が出演する祭のメインイベント「騎馬武者行列」を観覧するのに、応募したかどうかの確認が、市民のまるで「あいさつ」代わりに。
(お客さん)
「タクシーの運転手も『キムタク来ますね』と」
観覧できる定員は約1万5000人です。しかし、最終的な応募者数は、なんと96万6000人超え!
(岐阜市民)
「めっちゃ多い、やっば。それは当たらへんよね」
「当たらなさそう…」
当落の結果は10月31日までに順次メールで届くということで、当たればまさにプレミアムな当選券となります。
2009年に伊藤英明さんが信長役を務めたときの映像では、沿道が人で埋め尽くされています。この年は、伊藤さん効果で2日間で約50万人が詰めかけました。
今回は、それを大きく上回る96万人あまりの観覧希望者です。前代未聞の盛り上がりとなるのは予想され、地元の商店街も手ぐすねをひいています。
(竹田章悟記者)
「当日は中央分離帯より奥のスペースが抽選で当たった方の観覧エリアとなります。その手前の道路を木村拓哉さんの信長行列が通ります。その目の前にある飲食店は当日はパレードの時間帯に貸し切りでの営業を行う予定です」
木村さんたちの騎馬武者行列が目の前を通る、こちらの老舗フルーツ店。長年通ってくれている常連客30人ほどを招き、行列が通る時間帯は貸し切り営業をするということです。
(大熊果実店 大熊伸哉店長)
「敷地内であれば見学OK。空いたスペースで見ていただく」
そして、この特等席からの観覧を、さらに楽しんでもらおうと用意したのが…、
「ぎふ信長まつり」限定の「信長パフェです。
去年、初競りで2個で86万円の値がついたブランド柿「天下富舞(てんかふぶ)」や、シャインマスカットなど天下の信長にちなんで最高級果実をふんだんに使ったパフェに仕立てます。お値段は1つ1780円です。
(大熊果実店 大熊伸哉店長)
「ゆったりとパレードが見られるのは当店だけじゃないかと思っています」
一方、木村拓哉さんと伊藤英明さんを出迎えるのに神経をとがらせているのが…。
(岐阜市 柴橋正直市長)
「事故・犯罪のリスクも一方で生じてくる。私どもなりの危機感を持っている」
岐阜市と警察です。26日はJRや名鉄などと安全対策会議を開き、警備体制の強化や通行規制エリアの拡大について話し合いました。緊張感が一段と高まってきています。全国的にも大きな注目を集めることになった、今回の「ぎふ信長まつり」。
騎馬武者行列は11月6日午後1時からの予定で、雨が降った場合は残念ながら中止です。無事に開催され、大いに岐阜が盛り上がることを祈るばかりです。
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