
源氏物語イラスト訳「箒木53」聞き耳
「源氏物語イラスト訳」は、古文の最高峰『源氏物語』の逐語訳とイラストの併せ読みで、古文の速読力を鍛えていくコンテンツです。
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今回は、第二帖「箒木」の場面です。
紀伊守に方違えに訪れた光源氏。
西面から、女人たちのおしゃべりが聞こえてきて、聞き耳を立てている場面です。
〈原文〉
思ひ上がれる気色に聞きおきたまへる女なれば、ゆかしくて耳とどめたまへるに、この西面にぞ人のけはひする。衣の音なひはらはらとして、若き声どもにくからず。さすがに忍びて、笑ひなどするけはひ、ことさらびたり。格子を上げたりけれど、守、「心なし」とむつかりて下しつれば、火灯したる透影、障子の上より漏りたるに、やをら寄りたまひて、「見ゆや」と思せど、隙もなければ、しばし聞きたまふに、この近き母屋に集ひゐたるなるべし、うちささめき言ふことどもを聞きたまへば、わが御上なるべし。
「いといたうまめだちて。まだきに、やむごとなきよすが定まりたまへるこそ、さうざうしかめれ」
「されど、さるべき隈には、よくこそ、隠れ歩きたまふなれ」
など言ふにも、思すことのみ心にかかりたまへば、まづ胸つぶれて、「かやうのついでにも、人の言ひ漏らさむを、聞きつけたらむ時」などおぼえたまふ。
なお、ブログのほうは、
箒木336~342
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