交番や駐在所の警察官は 巡回連絡を行っています

警察庁の「巡回連絡実施要領」によると、対象は「受持区内のすべての家庭 事業所等の各戸」なので、異動を考慮して1年以内に受持区内の全戸を訪問するのが原則です。

警察だからといって情報を渡すことにためらってしまうかもしれませんが、万が一のトラブルに巻き込まれたときにかならず役立つので、安全が確認できたらできる限り協力してください。

交番や駐在所の警察官は、巡回連絡を行っています。 皆さんのご意見・ご要望をお聞かせ下さい。

そもそも、何のためのもの? 偽物を見分ける方法はあるの? 元警察官でライターの鷹橋公宣さんに聞きました。

警察手帳はネットで本物そっくりのレプリカが安価で購入できますし、そもそも本物の警察手帳と見比べることもできないので、見破るのは難しいでしょう。

【取材協力】 鷹橋公宣(ライター):元警察官。1978年、広島県生まれ。2006年、大分県警察官を拝命し、在職中は刑事として主に詐欺・横領・選挙・贈収賄などの知能犯事件の捜査に従事。退職後はWebライターとして法律事務所のコンテンツ執筆のほか、詐欺被害者を救済するサイトのアドバイザーなども務めている。

もう1つは、巡回連絡カードを預かったうえで、交番や警察署に持参するという方法です。

本物の警察官でも「備品が不足したため交番でとりあえず様式を印刷した」という対応を取ることもありますので、紙質などから偽物・本物を見分けるのはやはり難しいでしょう。

——訪問を受けたときに偽物の警察官・巡回連絡カードではないか、と思う人も多いようです。

巡回連絡は、管轄内のエリアをいくつかに細分化した「受持区」を1人の警察官が担当するかたちで進めます。

ただ、過去には、警察官が悪用した事例もありました。

とはいえ、地域警察官の業務は時間ごとに内容が決められています。

巡回連絡カードも、警察庁がインターネットで公開している通達に本物のデータが添付されているので、偽物と本物を見分けるのはほぼ不可能です。

巡回連絡カードには、世帯構成や勤務先、子どもが通っている学校など、貴重な個人情報が満載です。郵送するという方法も考えられますが、紛失・盗難の危険があるためおすすめできません。ご自身の都合のいいときに警察を訪ねて渡せば安全です。

本物の警察官の見分け方として、よく「警察官はペアで行動する」とも言われますが、巡回連絡は各個人の受持区を巡回するので基本的に単独行動です。すると「1人だから怪しい」という選別もできません。

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