昨年 「入門・やさしい日本語」という本を発売しました

現在は、各自治体などが「やさしい日本語」を用いてパンフレットや通知文を作成していたり、NHKが「やさしい日本語」で書いたニュースサイト”NHK News Web Easy”を公開していたりと、「やさしい日本語」が広く活用され、この記事で取り上げたようなメリットも認識されてきています。

一方で、やさしい日本語には以下のようなデメリットも存在します。

[2] 吉開章『入門・やさしい日本語:外国人と日本語で話そう』、アスク出版、2020,p95-97。

「やさしい日本語」には、こうすれば必ず理解してもらえる、という決まった答えはありません。

やさしい日本語とは、日本語を母語としない外国人など、日本語のコミュニケーションに何らかの困難を抱える人のために、語彙や文法などを調整した日本語のことです。

この「やさしい日本語」ロゴマークを多くの方に利用して頂きたく、このロゴマークが広がり、「やさしい日本語」をきっかけに、ひとりでも多くの方とつながってほしいと願っています。

また、日本人にとっても「やさしい日本語」で話すことは、伝える力とロジカルシンキングのスキルを向上させることに役立ちます。

「やさしい日本語」を用いた会話であれば、外国人従業員は理解しやすいので、話に加わりやすくなります。そして、その中で出てきた単語やフレーズを知り、覚えるきっかけになります。

こんにちは、電通ダイバーシティ・ラボの“やさしい日本語プロデューサー”、吉開章です。昨年、「入門・やさしい日本語」という本を発売しました。

やさしい日本語で話す一番の心得は、「ハサミの法則」です。はっきり言う、さいごまで言う、みじかく言う、の最初の文字をとって、「ハサミ」です。

なぜなら、「やさしい日本語」を用いるときには、外国人が理解できるように文章を構成し、結論を先に述べる工夫が必要です。また、外国人が理解しやすい言葉になっているか一言ずつ考えながら話す必要があります。

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